制汗剤が効かない？制汗剤の効果的な使い方や仕組み、種類について

「脇に汗ジミを作りたくないから薬局で制汗剤を買ったのに効かない…」

「ワキガのニオイをどうにかしたくって制汗剤を塗ったのに効果がない…」

期待して買った制汗剤の効果が全く感じられない、慌てて塗りなおすけど焦って余計に汗をかいてしまった、こんな苦い思いをされている人は少なくないはずです。

ここでは制汗剤が効かなかった原因と効果的な使い方、また、制汗剤の仕組みや種類について、ワキガで脇汗多汗症歴18年の私がお話させていただきます。

ワキガと脇汗に悩み、これまで50種類以上の制汗剤を使ってきましたが、個人的な見解となるので参考程度にみてくださいね。

制汗剤が効かない？効かない原因は２つ

制汗剤が効かない原因は、大きく分けて2つあります。

それぞれを細かく見ていきましょう。

①制汗剤の使い方を間違えている。

脇汗をかいてから塗っている

スポーツをした後、身体を動かした後に制汗剤を塗ってはいないでしょうか？

汗をかいた後に塗ってしまうと、せっかく塗った制汗剤の成分が脇汗で流れてしまいます。

脇汗を拭いてから塗ったとしても、運動後の身体は熱を下げたいためにすぐにまた汗をかいてしまいます。

塗った後しっかり乾かしてない

制汗剤は脇汗が出る汗腺に蓋をすることで汗を止めるのですが、しっかりと乾かさないと蓋が形成されず脇汗が出てしまいます。

②ワキガや脇汗の症状が重いのに薬局の制汗剤を使用している。

薬局の制汗剤は成分が弱い

薬局で市販されている制汗剤は効果が弱いです。

弱いと言っても、ワキガやダラダラの脇汗で深く悩んでいる人にとってはという意味になります。

薬局で市販されている制汗剤は、軽度のワキガや汗かきさん向けに作られているんです。

ワキガや脇汗多汗症でない、一般の人向けに作られているんですね。

ワキガや脇汗の症状が中程度以上

このような症状が出ている人は、残念ですが薬局の商品では物足りない結果になる可能性が高いです。

緊張した時の脇汗がひどい人

緊張した時にかく脇汗は精神性発汗とも呼ばれていますが、この精神性発汗も残念ながら薬局の制汗剤では防ぐ事はできません。

私もこの緊張した時に脇汗がひどいタイプですが、薬局の商品で脇汗を抑えられた記憶がありません。

制汗剤の効果的な使い方

制汗剤は塗ればすぐに脇汗が止まるものではありません。

成分が汗腺にある汗と反応をすることで蓋を作り、汗を抑えます。

それでは、しっかりと制汗剤の効果を得ることができる使い方をみていきましょう。

①お風呂上がりの就寝前に塗る

お風呂上がりだと脇にある汗腺が広がるので、制汗剤の成分が汗腺に入りやすい状態にすることが出来ます。

できれば湯船に浸かることでより汗腺を広げることができるのでお勧めします。

③しっかりと乾かすこと

しっかりと乾かさないと、せっかくお風呂で広げた汗腺に成分が入っても脇汗を止める頑丈な蓋を作ってくれません。

短くても6,7時間かけてゆっくり乾かすのがよいでしょう。

就寝前に塗ったら何もせずそのまま寝ることをお勧めします。

事前予防として制汗剤を使う事がしっかりと効果を得る秘訣です。

③数日かけて使い続けること

制汗剤はものによって蓋の役目を果たす成分の量が異なるので、数日使い続けることで効力を発揮する制汗剤もあります。

塗り続ける事でより強固な蓋を汗腺の入り口に作る事が出来ます。

塗りすぎても肌にダメージを与えることもあるので様子を見ながら使用してくださいね。

【緊急時対策】しっかりと汗を拭いてから

出来ればお風呂上がりの就寝前に塗るのがベストですが、緊急時にどうしても塗りたい場合は、脇汗をしっかりと拭いてから使用しましょう。

スポーツをして身体を動かした後はたくさん汗をかいています。

汗は制汗剤の成分を流れ落としてしまうので、しっかりと脇汗をタオルや汗拭きシート等でぬぐってから使用しましょう。

さらにできれば、汗が落ち着いてから制汗剤を使用することをオススメします。

【重要】制汗剤の効果や仕組みについて

制汗剤を使用すると、収れん効果で汗の出る入り口を引き締め、制汗剤の成分が汗と反応し、汗腺に蓋をつくり汗を止めてくれるのです。

※ 収れん効果とは、タンパク質を変性させることにより組織や血管を縮める作用。

制汗剤に副作用はないの？

制汗剤を使うことでかゆみやかぶれを起こす人が稀にいます。

特に海外の制汗剤は塩化アルミニウムという強力な制汗成分が入っていることが多く、肌が敏感な人はかゆみを起こす人がいます。

また、体質との相性が悪いと脇部分が黄ばんでしまうことも稀にあります。

制汗剤はいつつけるのが効果的？

制汗剤を使用するタイミングは、お風呂上がり（湯船にたっぷり浸かる！）の就寝前が一番ベストと言えます。

このタイミングが一番制汗剤の効果を発揮させやすいです。

制汗剤とデオドラントって違うもの？

制汗剤の種類

ロールオン

ロールオンタイプは制汗剤では王道で、頭の玉部分を脇の上で転がして液体を塗ります。

海外の制汗剤にも多く見受けられ腋毛の生えた男性にも塗りやすい特徴があります。

ローション

ローションタイプは、基本的にコットンに染み込ませて脇に塗っていきます。

持ち歩いてサッと塗れないというデメリットがありますが、まんべんなく塗れて塗りすぎることが無いというメリットがあります。

クリーム(ジェル)

クリームタイプは、指ですくい取って脇に塗るタイプです。

指ですくって塗るという手間があるものの、しっかりまんべんなく塗れるというメリットもあります。

ただ、クリームタイプは衣類にしみ込むとワキガとクリームのニオイが合体した異様なニオイが出ることがあるのも注意です。

スティック

スティックタイプは、先の部分を出して、直接脇に塗っていきます。

海外のデオドラントによく見かけるタイプです。

小さくて、持ち歩きにはとても便利ですが、脇毛が生えている人は、脇毛に薬部分を持っていかれてしまい、なかなかうまく塗ることができないというデメリットもあります。

スプレー

スプレータイプはとても気軽に使えるのですが、効果が一番弱いタイプだと言えます。

ワキガの消臭や制汗というよりも、汗のニオイを香料でごまかすといったイメージがあります。

パット

正確には制汗剤ではありませんが、脇汗グッズの一つでもあるので紹介します。

パットは、直に脇に貼るものと洋服の脇部分に貼るものがあり、脇汗を吸収し汗ジミをなくすものです。

制汗スプレーはワキガ脇汗に特に効かない！

制汗スプレーはAGや8×4など様々なメーカーから出ており、使用経験がある人も多いと思いますが、制汗剤の中でも制汗スプレーは特に効き目が弱いです。

スプレーだと成分が汗腺に入り込まないため、汗もニオイも抑えてくれません。

香料のある制汗スプレーが多いですが、ワキガの人はニオイと混ざって余計に臭くなることがあるのでお勧めしません。

最後に

いかがでしたでしょうか。

制汗剤は使い方やタイミングで得られる効果が大幅にUPします。

また、薬局の制汗剤は汗腺に蓋をする「塩化アルミニウム」が含まれているものがないため、中程度以上の脇汗さんには期待するほどの効力を発揮しません。

脇汗やワキガで本当に困っている方は是非、私がオススメする制汗剤を試していただきたいです。

そして、脇汗やワキガを気にしない生活を是非とも送って欲しいものです。