脇汗対策にとても有効な制汗剤ですが、海外の制汗剤にはほぼ「塩化アルミニウム」が入っています。
塩化アルミニウム液が濃い制汗剤一覧
https://wakimen-happylife.com/alminium_matome/
最近塩化アルミニウムについての質問やコメントが多くなってきたから調べてまとめたよ。
今回は、この「塩化アルミニウム」の副作用について解説していきたいと思います。
塩化アルミニウムの副作用
気になる副作用ですが、一番あったのが肌への影響、うわさとしてあるのが他の箇所から汗が出始める、脳へのダメージや乳がんです。
乳がんの危険もあるの!?
アルツハイマーや乳がんのうわさは気になるところではありますが、1つずつみていきましょう。
①肌のかゆみとかぶれ
制汗剤を脇に塗ると、塩化アルミニウムが汗の水分と反応し水酸化アルミニウムを形成するタイミングで酸が発生します。
この酸が肌にダメージを与え、痒みやかぶれといった症状が起きます。
アルミニウム自体のアレルギーによる痒みやかぶれも起こる可能性があります。
ただ、正しい使い方をすれば痒みやかぶれはほとんど対処できるよ!
以下の記事はデトランスαという海外の制汗剤の正しい使い方について解説していますが、どの制汗剤にも共通して言えることが出来ます。
https://wakimen-happylife.com/detrancea_howto/
②他の部位から汗が出る
これは、制汗剤で脇汗を止めてしまうと、代わりに他の部位からたくさん汗をかいてしまうというものです。
他の部位とは、頭や顔、背中という人が多く見受けられます。
代償性発汗とも言われていますが、脇汗は体温調節にあまり関与していないため、脇汗を止めたところで代わりの部位から汗をかくということは99%ないと言ってよいでしょう。
代償性発汗が起こるのは、ETS(交感神経切除手術)という汗の指令を出す交感神経を切断する手術をした際によく起こっています。
③アルミニウム脳症(認知症、アルツハイマー)
アルミニウム脳症(認知症、アルツハイマー)とは、アルミニウムが脳に付着して脳細胞に影響し言語障害や精神症状などが現れる疾患です。
ですが、普段私達はアルミニウム自体を食べ物や飲み物でも摂取しており、99%は体内に吸収されず便として排出されます。
1%以下の残ったアルミニウムも腎臓の働きで尿として排出されています。
ですので、皮膚に塗ること自体はアルミニウム摂取につながるとは考えられていません。
また、摂取したとしても通常の身体の働きがあればほぼ100%便として排出されるので、アルミニウムが蓄積されることは考えにくいと医学でも否定されています。
多汗症ガイドラインにも報告はされていない
また、日本皮膚科学会での「原発性局所多汗症診療ガイドライン(11/22ページ)」でも、
「現在まで皮膚に塩化アルミニウムを外用することでの因果関係を報告された論文はない」とされており、
アルミニウム経口摂取によりアルツハイマーが発症する因果関係についてはないとの報告がされています。
④乳がん
塩化アルミニウムは、乳がんのリスクがあるとも言われています。
脇に制汗剤を塗ると、汗腺から塩化アルミニウムが体内に入り込み蓄積されるとのことです。
海外の科学者の見解では、制汗剤には危険の可能性があるというサイトを発見しました。
上記サイトによると、乳がん患者のアルミニウム蓄積量が乳がんでない人に比べ、高い傾向にあったということで制汗剤は完全に安全なものではないという話でした。
特にカミソリで脇毛を処理して制汗剤を使うと、より傷から塩化アルミニウムが体内に入り込んでしまったのではないかという内容。
しかし、実際にはアルミニウム脳症部分に書いてある事と同様、アルミニウムは通常腎臓の働きで尿として排出されていますし、日本皮膚科学会での原発性局所多汗症診療ガイドラインにも乳がんに対する記載は一切ありません。
要するに、制汗剤が原因で乳がんになったという報告はまだないのです。
まとめ
塩化アルミニウムによる副作用は、
肌のかゆみとかぶれであることがわかりました。
あくまでうわさなのは、
他の部位から汗が出る
アルミニウム脳症
乳がん
ということでした。
塩化アルミニウムの働き
薬局の制汗剤には塩化アルミニウムが含まれていない
1日の塩化アルミニウム許容摂取量
それでも塩化アルミニウムに抵抗がある人は
「肌が弱くて海外の制汗剤は使えない!」
「やはり痒みやかぶれは嫌だし、塩化アルミニウムが気になる!」という方は、
「塩化アルミニウム」を使用していない無添加のデオドラントクリームをお勧めします。
コメント