「タバコを止めればワキガのニオイはなくなりますか?」
このような質問をネット上、ヤフーの知恵袋でされている方がたくさんいました。
喫煙者でワキガと自分の体臭の悪化で悩んでいる人が多く見受けられます。
タバコを止めたら本当にワキガと体臭のニオイは改善されるのでしょうか?
タバコを止めればニオイは改善する
結論から言いますと、タバコを止めればワキガや体臭のニオイは改善されます。
ただ、タバコを止めてもワキガは治るわけではないので注意しましょう。
ではまず、タバコを吸うことでワキガや体臭が悪化する理由をみていきましょう。
タバコを吸うことでニオイが悪化する理由
タバコを吸うことによってニオイが悪化する理由は、大きく4つ上げられます。
①無駄な発汗を促しワキガを拡散する
②アポクリン汗腺を活性化させる
③ビタミンCが破壊される
④衣服にニオイがついてワキガや体臭のニオイと混ざる
タバコを吸うと、体内にニコチンやタール、一酸化炭素など、健康への有害性が大きいものが吸収されますが、この中の「ニコチン」がワキガや体臭に大きな影響与えているんです。
ニコチンの働き
ニコチンはタバコの主成分で、コーヒーやお茶に含まれているカフェインと同じ、中枢神経を興奮させる作用があります。
ニコチンやカフェインを摂取すると、目が覚めたりハイな気分になりますよね。
エナジードリンクも同じ作用がありますね。
また、ニコチンは、脳の視床下部にも刺激を与えます。
ニコチンは視床下部を刺激する
視床下部には、体温調節の中枢があり、体温を調節する司令塔のような役割を果たします。
つまり、視床下部を刺激することは、体温を調節する司令塔にも刺激を与え、体温が上昇、無駄な発汗を促してしまうのです。
体温が上昇すると、身体は発汗をして体温を下げようとしますよね!
①無駄な発汗がワキガを拡散する
「汗をかいたからってワキガが強くなることとは関係ないんじゃない?」
と思われるかもしれませんが、汗をかくとワキガは強くなってしまうんです。
汗をかくと、
①脇にいる雑菌の活動が活発になる
②汗は蒸発して空中に消えていくと同時にワキガも空中につれていく
これが原因で、ワキガのニオイが強く感じるのですね。
②ニコチンは交感神経も刺激する
ニコチンは交感神経を刺激することもあり、交感神経を刺激すると、ワキガの原因であるアポクリン汗腺から出る汗の分泌を促してしまいます。
交感神経を刺激されるとなぜ汗が出るのか?
不思議ですよね。
交感神経とは?
運動している時や、仕事、掃除、なんでもそうです、活動している時に交感神経が働いています。
あとは、緊張した時やストレスを感じたときに交感神経は最も高まります。
交感神経への刺激で汗をかく
脇汗多汗症の方は、経験があるかもしれません。
緊張やストレスを感じるとぶわっとニオイの強い汗をかきますよね。
ニコチンの交感神経への刺激はこれと近いものがあり、ワキガの元の汗をかいてしまうのです。
③ニコチンはビタミンCを破壊する
タバコを吸うと、無駄な汗をかくようになることは上でわかりましたが、人間の身体は、汗をかくために体内で大量のビタミンCを消費してしまうんです。
こちらでも無駄に消費してしまうものがあるなんて、タバコは本当に良いことがないね…
ビタミンCには、酸化を防ぐ物質がふくまれており、体臭を抑制する働きがあります。
ちなみに、タバコ1本で失われるビタミンCは、25~50mg。
みかんに含まれているビタミンCはおおよそ25mgなので、タバコ1本吸ったら、みかんを1,2個食べないといけない計算になりますね。
もしくは、1杯の緑茶でもいいみたいです。
ビタミンCの1日の摂取量は約100mgが限界で、それ以上摂取しても尿と一緒に排出されてしまうので、摂取量も注意しよう!
④衣服にニオイがついてワキガや体臭のニオイと混ざる
これは、直接身体に影響があってニオイが悪化しているわけではありませんが、タバコを吸うと自分の身体や、髪の毛、衣服には予想以上のニオイがついている事を理解してもらいたく、項目に入れました。
非喫煙者は、タバコを吸っていた人が誰だかすぐに分かります。
マスクをして口を隠してもわかります、髪の毛や衣服にニオイがばっちりこびりついていますからね。
この衣服にこびりついたタバコのニオイと、ワキガや体臭のニオイが混ざってハイブリッドなニオイを産んでしまうのです。
自分が吸っていなくてもパチンコなどのモクモクした場所に数時間いると、服は、たっぷりとタバコのニオイを吸収しています。
喫煙者は自分のタバコ臭さに気づいていない人が多いから注意!
タバコの4つのデメリット
ここまで読み勧めていたら、既にタバコのデメリットがたくさん出ているので、わかるかもしれませんが、他にもたくさんのデメリットがあるので挙げていきます。
病気のリスクが高い
喫煙をしている人の最も多い疾患として、肺がんや心臓・血管障害(心筋梗塞や狭心症)、肺気腫の3つが挙げられています。
肺がんの種類である「扁平上皮がん」は(1日の喫煙本数×喫煙年数)が600を越えてしまうと、発症率が非喫煙者の21倍以上にもなってしまいます。
口臭が強くなる
タバコを吸っていると、タバコ臭いのはもちろんの事、口の中が乾燥し歯周病にもなりやすく、口臭の原因にもなります。
また、タバコをずっと吸っている人の歯の色は茶色くなっていますよね。
お金がかかる
1日に1箱(460円)のタバコを吸っていたとすると、
460円×30日=13,800円が毎月かかっており、1年では165,000円もかかっています。
肌荒れ
ニコチンによって、慢性的な栄養失調となり、シミやしわ、肌荒れの原因となります。
最後に
いかがでしたでしょうか。
以上の事から、タバコを吸って良い事はほぼないと言ってよいでしょう。
あるとすれば、喫煙所での喫煙者との出会いでしょうか。
タバコを止める事によって、健康になれてワキガや体臭を改善できる事がわかりました。
同じ禁煙者との出会いだってあるかもしれません。
衣服についたニオイに関しては消臭スプレーを使えば改善することも出来ますね。
また、タバコを吸うとリラックスした気持ちになりますが、それは体内で切れたニコチンを摂取してリラックスした気持ちになっているだけで、実はこれ永遠の負のスパイラルに入ってしまっているので喫煙者は注意すべきです。
タバコの本数を減らせばましになる?
色んなサイトでタバコを20本以上吸うとワキガが悪化する実験データがあると言っていますが、実験データの元を見つけることが出来なかったので、そこは正直グレーゾーンです。
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