昨日の記事に引き続き、汗にまつわるお話です。
昨日の記事はコチラ。
https://wakimen-happylife.com/ase_okinawa_hokkaido/
あなたは汗っかきですか?
ワキメンはなかなかの汗っかきで、水分補給をしたらすぐに身体からぶわっと汗をかきます。
この汗をかきやすい体質かどうかは、実は子供時代の環境で決まるんです。
ではまず、人はなぜ汗をかくのか簡単におさらいしていきましょう。
人はなぜ汗をかくのか
人間が汗をかく理由は、体温調節をするためです。
人間は恒温動物なので、体温を一定に保つため、汗をかくことで熱を体外に逃がし体温をコントロールしています。
汗をかくことはきたないイメージをもたれがちですが、そもそも良いことなんですよね。
最近では、子供が汗をかかなくなっていると問題にもなっているよね!
体温調節の働きは2歳半までの環境で決まる
実は、体温調節をする働き(汗をかくこと)は、2歳半までの子供時代にどのような温度環境で育ったかで決まってくるのです。
体温調節をする働きは、汗腺の量にも大きく影響をうけていて、
子供の頃暖かい地域で育った人は、
汗腺の量が多くなり、体温調節する働きも発達しています。
子供の頃寒い地域で育った人は、
汗腺の量は前者に比べ少なく、体温調節も発達していません。
ひょえ!汗腺の量も変わってきちゃうんだね!
結論、2歳半まで寒い地域で育つと、体温調節が下手っぴになり、たくさん汗をかかないと体温調整ができないので、汗っかきになるということになります。
※ 寒い地域の人が全員そうだということではなく、そうゆう傾向にあるということです。
ちょっとわかりづらいかもしれないので、例を挙げますと、
北海道の人と、沖縄の人が東京で住むことになった話を考えてみます。
沖縄の人の場合、汗腺が多く発達しているので、体温調節能力が高く、少量の汗で済みます。
一方、北海道のような寒い国の人達の場合、汗腺が少なく、かつ汗腺の働きが弱いと体温を調整するにはたくさん汗をかかなくてはならず、大粒の汗となり、蒸発しにくく、汗っかきに見えると言う事になります。
下にも書いてあるけども汗腺が多いから汗っかきということではないみたい!
汗腺について
さて、「汗腺」という言葉が出てきたので、少しお話をしますが、
汗腺とは、皮膚にある汗を分泌する腺で、「エクリン汗腺」と「アポクリン汗腺」という2つの汗腺があります。
「エクリン汗腺」
人間のほぼ全身の体表面に分布している汗腺で、人間が出す汗の殆どはこのエクリン腺から出ています。
ココから出る汗は、99%が水分で、あとは、塩分が少し入っています。
「アポクリン汗腺」
脇やデリケートゾーンなど、決まった箇所にある汗腺で、ワキガの原因となる汗が出ます。
ココから出る汗は、水分以外にタンパク質・脂質・アンモニアなどを含んでいます。
今回の「汗っかき」と関係があるのはエクリン汗腺!
汗っかきかは汗腺の量で決まる?
「汗腺が多い」=「汗もたくさんかく」と思ってしまいがちですが、汗腺が多いことが汗っかきということにはならないようです。
世界の汗腺量
世界の平均汗腺数を見てみると、
【世界の平均汗腺数】
ロシア | 約180万個 |
日本 | 約220万個 |
フィリピン | 約280万個 |
寒い地域が少なく、暖かい国が多いことがわかります。
かなり極端な話になりますが、ロシアとフィリピンの人が日本に住んだ場合、夏のような暑い季節は、ロシア人が汗っかきに見られるということになりますね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
2歳半まで寒い地域に住んでいると、体温調節が発達せず、汗をたくさんかかないと体温が調節できないために汗っかきになってしまうということでした。
また、「汗腺が多い」=「汗っかき」と言うことではないということも面白いポイントだったのではないでしょうか。
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